毎週金曜深夜12時に来て、店内の商品を物色することもなくすぐにプレミアム羊羮とコンドームを二箱から五箱、その日によって買っていく男は、コンビニバイト歴が長い俺の中でも謎の客だ。50、60代にしては多すぎるコンドームの数にカバーのためなのか何故か一緒に買っていくプレミアム羊羮。来るようになったのは半年前だから、最近ここに引っ越して来たのだろうか。それとも、この歳になって精力的になったのか。それとも、まさかこの歳になって恋人でもできたのか。
いやいや、そんなことはないだろ、普通。こんな爺に恋人ができるとしたら、相手も年相応の婆に違いない。
いつものように袋に羊羮とコンドームを詰め、レシートと共に渡していると、また電子音が鳴った。
「いらっしゃいませー」
「あ、やぎゅさん」
入ってきたのは、色白で活発そうな明るい赤毛の少女だった。年頃は俺と同じ大学生ぐらいだろうか。顔が幼いせいか高校生ぐらいにも思えるが、良い塩梅の大きさの胸やすらりと伸びた手足が大人びて見える。フワフワモコモコの短パンとTシャツから生える白い手足は、疲れた頭と体にはあまりにも毒が過ぎる。