「明日、土曜日なので、いい、ですよ?」
“タジマ”は目の前の顔を赤くしている少女をまじまじと見つめた。
今日引退したばかりとは言え、裏社会に浸かっていた彼にだって常識というものはある。例えば、未成年の子を無闇に自宅に引き込まないとか、未成年の子と性行為してはならないとか。しかし、今の彼はその常識もとい法律を無視していた。人生は長いようで短い。他の男に初物を取られる前に、手抜かりなくしかし彼女を怖がらせずに頂かなくては。
自由なようで不自由だった殺し屋という職業から解き放たれた今の“タジマ”は、生き生きと最後の伴侶にするつもりである少女――藤丸立香をものにする算段を立てていた。
興奮するのも無理はない。明日が休みだからと、初対面の、しかも好意を彼女に向けている男の家に留泊まることを承諾したということは、つまり。
「……襲われても、文句は言わせんぞ」
自己責任だからな、と付け加えると更に彼女の顔が赤く染まった。
「い、痛く……しませんよね?」
「する訳が無い。むしろ、天上へ連れていってやる」
目を泳がせながら何度も頷く立香を見ながら、“タジマ”は心に決めた。
(立香から誘われたら抱こう)