魅惑的なその言葉に釣られるように、タジマの首は縦に振っていた。
途端、彼女の顔が明るくなる。
「じゃ、そろそろ湯も溜まってきたので先に入りますね!」
「あぁ」
引き戸が閉じると、タジマはほう、と息を吐いた。
立香の身体は、想像していたよりも幼く、白かった。あまり太っていない細身の体は健康そのもので、見た限り筋肉もしっかりと付いているらしい。胸も控え目なもので、今まで抱いてきた女性たちの中では一番無かったと言っても過言ではない。がっかりした、と言えなくもないのが正直な所だ。
だと言うのに、タジマの瞼の裏から彼女の肢体が離れることはなかった。それどころか、服と下着を脱いでみれば、タジマのそれは緩く立ち上がっている。
ズボンから取り出した避妊具のパッケージに映るタジマの顔は、ひどく歪んで見えた。
「――そうか」
タジマは空いた片手でぐしゃぐしゃと頭を掻いた。
「俺もとんだ悪者になったものだな」
まだ少女のままである好いた子をこれから一人の女にさせていくことに興奮していると気づくのに、経験を積んだ大人が気づくにはさほど時間は掛からなかった。
「入るぞ」
舌舐めずりしながら、老狼は中に入った。