部屋から出て大きな浴槽にお互い浸かって、お夕飯を食べて。隣の間に布団を敷いて、寝るにはまだ早いからと部屋にあったテレビでも観ようかと付けて。折角だからと、宗矩さんに抱え込まれるようにして抱き着かれつつ観ている。
テレビは2時間ドラマを映し出していた。ありがちな路線と思いきやトリッキーな路線の、恋愛もののドラマ。私としては恋愛ものは好きだから観ていられるけれど、宗矩さんは興味がないのか、不服そうに顎を私の肩に乗せてぎゅうぎゅうと抱き締めている。
「これ見終わってからね」
「……ふむ」
ぐり、とその言葉と共にお腹の辺りを押された。
「では、私はお前の腹を撫でていよう」
「~っ♡♡♡♡」
テレビドラマの内容も、宗矩さんが喋っていることも、何も入ってこない。白い閃光が瞼裏を覆い、突如として現れた快楽が背筋を登って脳に届く。左手が皮膚と肉越しに子宮を撫でる度に、孕んでほしいと言ってくる。さらに右手は乳房を優しく揉んでスペンス乳腺を刺激している。
「っあ、おっぱいとしきゅう♡♡やだぁ♡♡」
「こらこら、そんなに大声を出すな。俺を煽るだけだぞ?」
ドラマが終わるまで、ずっと私は鳴いていた。