帰ってきた宗矩さんに抱き着いて、胸に頭をぐりぐりして甘えていると、上から優しい声が降ってきた。
「魔力供給するか?」
「……いいの?」
昨日、自分から3日間我慢しようと言い出した本人が我慢できていないのに、宗矩さんは不満を出さなかった。けれど、やっぱりそれは宗矩さんに申し訳が立たない。
「いや、しない。ちゃんと我慢して、思う存分、いっぱい宗矩さんと繋がりたいから……だから、その、お願いがあります」
「なんだ?」
「私をいっぱい、えっちな気持ちにさせて、我慢させた事を後悔させてほしいの」
にやり、と狼が牙を剥く。荷物を下に置くと、大きな腕が私を捕まえて抱き締める。
「委細承知」
「ふぁっ……!」
耳にぼそぼそと吹き込まれる声が、とろりと身体中に流れ込む。声だけで腰が蕩けてしまい、足腰に力が入らない。そのことも分かっているのか、崩れ落ちてしまわないようにきつく抱き締めながら、唇で耳の縁を食む。
「あっ……」
耳朶を甘咬みされ、耳の穴をゆっくりと舐められる。汚ないのに、気持ちいい。愛していると言われて、軽く達してしまう。
解放された時には、下着はぐっしょり濡れていた。