宗矩さんは前戯も最中も事後も、良く噛み付いてくるし、吸い付いてくる。前戯の時はキスをしながら全身にくまなくキスマークを残していくし、甘く噛んで歯型を残す。とろとろに融かされて、何度も強請ってようやく入れてもらってからも首筋に噛み付いて痕を残したり、バッグでしている時もうなじに歯型を残す。1回以上出して、本日の事が終われば、頑張った私を労るように身体中にキスマークと歯型を残し、その痛みさえも快楽に変えて震える私を見て微笑むのだ。そのせいで、翌朝は人前に出る事も難しくなるほどたっぷりと痕を付けられた体を見て頭を抱えた事が何度もある。
だけど、どうしても噛まれたりキスマークを付けられる事を拒否できないのだ。
「……っあ♡」
かぷり、と音が付かんばかりに首筋に噛み付いた宗矩さんが噛んだままゆっくり首筋を舐めていく。ねっとりとした舌の感触に身を震わせば、宗矩さんの喉が震えた。
「締め付けが強くなったな……噛まれるのも、すっかり好きになってしまったなぁ」
「うん、食べられるのすき♡」
「そうかそうか」
一段とまた大きくなった太刀が、更に奥へと進んでいく。
狼の夕食はまだ終わらない。