「疲れてないか、マスター」
「ううん、大丈夫。ありがとうね、ロビン」
「どーいたしまして。じゃ、俺は先に敵の様子探ってくるんで」
そう言うと、ロビンは森に溶けて消えた。今回は少し増えすぎた魔物を退治する比較的簡単なクエストで、パーティーも手が空いているサーヴァントだけでメンバーもロビンと宗矩さんという、少数精鋭。なので今、これでここにいるのは私と宗矩さんの二人だけだ。
「手でも繋ぐか?」
「大丈夫だよ、見た目は子供でも中身は子供じゃないし」
「……そうか」
いつもより遥か上にいる宗矩さんの顔は、心なしかがっかりしているように見えた。
Pの薬を飲んでしまい、小さくなった宗矩さんと体を重ね合わせた翌朝、今度は私が小さくなっていた。でも小さくなったとは言え、マスター業は待ってくれない。難しそうなレイシフトは避けようにも、戦闘行為が伴うレイシフトを避けるのは至難の技だ。
「……」
宗矩さんの羽織を引っ張り、近付いた福耳に口を寄せる。
「後で、手を繋ぐ事よりもいーこと、しよ?」
「……っ」
金色の目が大きくなり、宗矩さんの口角が上がった。
#柳ぐだ