コロク
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柳生専務と彼女の馴れ初め……
あまり人気のない商店街から少し外れた所にある古本屋の常連客の柳生専務。ある日、ふと気になった本を取ろうと手を伸ばすと同じようにその本に手を伸ばしている細い腕が。隣を見れば、初めて見る顔のお客さん。
「……ど、どうぞ」
「いや、私は良い」
「でも、今この本に手を」
「たまたまだ」
お互いに譲り合うこと数分間。先に音を上げたのは彼女だった。
「じゃ、じゃあ、貴方がこの本を買って、私が貴方からこの本を借りて読む、というのは……」
「それが良いな」
「じゃあ、いつにしますか?」
「……ここだと店主に迷惑をかけるかもしれん。近くに良い喫茶店があるのだが、そこでも良いか?」

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「こっちに一如して」などと言っていたらドメインが取れることに気づいてしまったので作ったインスタンス