コロク
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「じゃ、マッサージしてもらおっかな~」
「今日はまっさぁじ屋は開いておらんぞ」
「え?」
 聞き返しても、私は既にベッドの上にうつ伏せで寝転んでしまっている。起き上がって逃げようとしても、宗矩さんとの速さ勝負には全く勝てない。動こうとした時には既に宗矩さんが上に覆い被さり、身動きが全く取れなくなっていた。
「だーめ、今日は普通に寝ます!」
「本当に嫌か」
「嫌です!!」
 実を言えばそんなに嫌ではないが、ここでそう言ってしまうと付け込まれて毎日されてしまう。それは嫌だ。宗矩さんはそうしたいのかもしれないけれど、私は宗矩さんに抱かれたくて夫婦になった訳じゃない。
「分かった。すまないな、襲うような真似をしてしまった」
 予想していたよりもあっさりと、宗矩さんは私の言うことを聞いてくれた。覆い被さるのをやめて、横に寝転がると大人しく布団に潜った。
「わ、わかればよろしい!」
 私もモソモソと布団に入ると、胸元に抱き寄せて優しく抱き締めてくれる。
「……宗矩さんや宗矩さん」
「ん」
「ちゅー、してもいい?」
「良いぞ」
 こうして今夜もまた、宗矩さんの掌の上で私は踊るのでした。

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ichinyo.site/但馬守に斬られたい人たち

「こっちに一如して」などと言っていたらドメインが取れることに気づいてしまったので作ったインスタンス