声の無いマイルームは、いつもと違う。鼓膜に響くのはボーダーの振動音、ぬちょぬちょとする水音、そしてベッドの軋む音。目の前には暗闇に浮かぶ真っ白な枕、そして背後にはほのかに暖かい人肌の感覚。腰は私が勝手に動かないようにしっかりと手で固定され、少し痛い程に尻肉を掴まれている。でも、その痛みでさえも今の私には快感でしかない。後背位でする度に、宗矩さんが尻を掴んでしていたからだろうか。
正常位の時とは違って、後背位の時になると宗矩さんは少し意地悪になる。今も、入れているのにも関わらず宗矩さんは一ミリも腰を動かしていない。
入れられて少ししか経っていないはずなのに、もしかして今日はこれで終わりなのかという不安が頭をよぎる。今こうしているのは、魔力供給という名目の上でしかない。宗矩さんからしてみれば、もう必要分以上の魔力が行き渡っているのだから、最後までしなくて良いのだ。
じわり、と目頭が熱くなった時だった。
「~っ!」
うなじに鋭い痛みが走る。ごつごつとした感覚は、きっと宗矩さんの歯だ。
「……まだ終わっていないぞ」
――嗚呼、宗矩さんは意地悪だ。