コロク
Follow

やぎゅさんと別れてから何十回もの紅葉を見て、皺も増え、髪も白くなり、体も思い通りに動かなくなってからになってもいつもように秋はやって来る。ある日の昼下がり、穏やかな日光でうとうととしていると、家からは見えない筈の紅葉の葉っぱが舞うのが見えた。近くに公園もないのにどうして、と思っていると近くに人の気配がする。
「すっかり遅くなってしまったな」
「……むね、のりさん」
いつの間にか傍らに立っていたやぎゅさんは、ぐだちゃんの名前を呼ぶと、ほんの少し口角を上げた。
「まだ、私を想っているのなら、此の手を取ってくれないか」
「散々待たせたお礼は、ちゃんとして貰うからね」
「勿論」

Sign in to participate in the conversation
ichinyo.site/但馬守に斬られたい人たち

「こっちに一如して」などと言っていたらドメインが取れることに気づいてしまったので作ったインスタンス