ソファーで甘やかしてあげると言ったのは、ベッドだと確実に襲われるからだ。けれども、それは杞憂に終わった。
「ね、おっぱいってそんなに気持ちいいの?」
「ああ……気持ちいいな。このまま寝てしまいたいぐらいだ」
「寝るのは夕飯食べてからにしてね」
「うむ……」
ソファーに座った宗矩さんの膝を跨いで膝を立てて座っている私のあまり豊かとも言えない胸に顔を埋めている宗矩さんは、無言で甘えている。今の疲れた宗矩さんには襲おうと考える邪な思考よりも、ただ甘えたいというもっと根本的な思いが勝っているようだ。しかし、手はしっかりとお尻を丹念に揉んでいる。お陰でこっちは、うっかり腰を動かしてしまわないように気をつける羽目になった。
あえて何があったのかは聞かないが、これは相当疲れているようだ。これは、さらに甘やかす必要がある。
「宗矩さん、眼鏡外すよ」
胸から少し顔を離して貰い、老眼鏡を取って机に置く。そして、下着ごとシャツを上にあげると、露になった乳房に宗矩さんの目が見開いた。
「今日は、赤ちゃんみたいにいっぱいおっぱいちゅーちゅーしていいからね♡」
私の声は、すぐに嬌声へと変わった。