お風呂に入る時はいつも、お互いの体を洗い合う。約10年続けているのに、未だに宗矩さんの体に触れるだけで夜のあれそれを意識せずにいられない。それは、宗矩さんに洗われている時も同じことで、とくに事が済んだ後のお風呂は敏感になった体には毒だ。
「……っ♡も、いってりゅからぁ……♡♡」
ボディソープを付けた大きくてごつごつとした愛しい人の手が実直に体を洗うだけでも、何回も軽く達してしまう。耳元であともう少しだと告げる声も、好きな人の声だから簡単に達してしまう。
「辛いな、もう終わるからな」
「あ、ああっ……♡」
流される湯にも反応して、陸に上がった魚のように震える私を泡を流し終えてからそっと抱き上げる。
「さて、栓をしなければな」
「うん……っ♡」
中に注がれたものが溢れ落ちないようにわざわざ自分のものでしっかり栓をしてくれるだなんて、私の旦那様は優しすぎる。中に入れたまま動くことを我慢するだなんて、男性には苦行だろうに、宗矩さんはいともたやすくやってしまう。
「外でやるのは仕置きの1つにしているから、動くのは部屋に入ってから……な?」
きゅうきゅうと締め付けて私は返事した。