夜な夜な私の一番柔らかくて傷つきやすい所に入ってくる指は、骨太くて長い。それだけ挙げれば世の中にはそんな指の持ち主なんてごまんといるだろうが、私はこの指じゃなきゃ嫌なのだ。大好きな人の、日々何かを持ったり使ったりしていて毎日見るあの指が私の気持ちいい所を探り当てては、極楽へと連れていってくれる。
浅い部分をわざと重点的に責めながら、気まぐれに奥へと進む2本の指。襞を一つ一つ撫でながら、締め付けにもへこたれずに進んでいく指はとっても気持ちいい。けれども、何か足りないのも事実で。
「むねのりしゃ……♡」
衰えないどころか成長さえしている気がするテクニックで、私の声はすっかり蕩けていた。
「ん? 指が足りないのか?」
もう2本でもキツいのに、指輪を外した薬指が入ろうとしている。3本の指に苛められるのも好きだが、今はそれを望んでいない。
「むねのりさんの、ほしい……」
「俺の指ならもう入ってるじゃないか」
ぐるりと勢いよくかき混ぜられて体がびくびくと震える。
「ちが♡ゆびじゃにゃいっ♡♡」
「ちゃんと言えたら考えよう」
「そんにゃああ♡♡♡」