「あのね、今日はいつもより料理を頑張って……」
「その格好、は?」
「え?……あっ…!」
先程までは膝掛けに包まれていたせいでわからなかったが、身を起こすと同時に身体を滑り落ちたことで露わになった、その姿は。
「サンタさん、です」
恥ずかしさを捨てきれないのか、頬をその服と同じ色に染めながら、クリスマスだから、と呟いた彼女はクリスマスには欠かせない存在——サンタクロースのような格好をしていた。その服は確かに赤をベースとして所々に雪のように白い装飾で縁取られていて、まさしく街でも散々見かけたサンタのような装い、である。だが、それよりも。
「………随分丈が短いな」
「あ、うん、それは私も…思った…」
上は兎も角、下が——それこそ雪のように、とまではいかなくとも白く滑らかな脚、が。いっそ目に痛いほど剥き出しだった。
「…冷えるぞ」
「家の中だし、大丈夫かな…って…!ひゃ、あ!ちょ、つめた…っひ、ぁ…っ」
冷え切った外から帰ってきたばかりの身体は、まだ冷たかったか。まぁどうせすぐに暖まるだろう、と無防備に曝け出されている脚へと遠慮なく手を這わせて行く。