着替えてキッチンに入るとやっぱりお風呂だったみたいで、残りおよそ5分でお風呂が沸きます、と給湯器が知らせてきた。またソファーで寝てるかな、と覗いてみたけれどいなかったから、早々にもう入っているのかもしれない。
何はともあれお腹が空いてきたので冷凍庫と冷蔵庫とにらめっこして、考えるのが面倒くさくなって鍋とおじやにすることに決める。小ぶりの土鍋を出してざくざく適当に切って、冷凍してあった鶏さんと一緒に鍋に入れた。あとはコンソメを入れて、と思ったところで、お風呂が沸きました、と結構なボリュームで告げられて気がつく。柳生さん晩ごはんどうするんだろ。
今まで一緒にごはんを食べたのは、まだごたごたしていた間の数日間と柳生さんの奥さんにご挨拶しにに行った帰りで、お弁当を買ってきたりインスタントだったり外食だったりで、お家で作って食べるパターンは、まだない。柳生さんのことだから自分の分がなくても何も言わないとは思うけど。けどーーちょっとだけ、待ってみることにした。