「ぅ……」
四つん這いになった立香の柔膣に己の初めての切っ先を突き立てた少年が、切なげに眉をひそめて呻く。
「耐えられぬようであれば代わるが」
「……不要だ」
ふ、と笑いながら口淫を受ける壮年の男の申し出をばさりと断った彼が歯を食いしばりながらゆるりと腰を動かし始めると、男もまた立香の髪を撫でながら咥えさせた逸物でその柔らかな舌と上顎をくじる。
「っ……たじまぁ……っ……!」
たまりかねて身体を崩して嬌声をあげた立香に、
「それはどちらのことか」
「私のことか?」
ふたりの但馬が口々に問いかけた。
発明家の奇妙な絡繰によってなぜかばらばらの年の二人に分かれた但馬は、それぞれ元の記憶はそのままに、しかし身体感覚は年相応にとなっていた。
宗矩少年の筆下ろしを、と思い立ったのは勿論壮年但馬だった。揉めた挙句に3人で眠ることにした時の少年の素振りで、
「お主、女を知らぬな」
とぴたりと言い当てたのだった。
「えっ」
「……それがどうした」
そんな話になった時点で嫌な予感しかしなかった立香だが、順調に流され結局今ふたりに抱かれる羽目になっているのだった。
#柳ぐだ