もしかして、おまけ話が余計なのでは?と思い始めてきた
10年後の柳ぐだ♀。
私はこの2人が住んでいる部屋のエアコンになりたい……
「……で、甘味が欲しくなった理由を教えてくれ」
家に帰ってくるなり、宗矩さんはカンカン帽を脱ぐこともせずすぐに聞いてきた。
「その前に手洗いうがいでしょ」
「それを聞いたらする」
「手洗いうがいを二人ともしたら言います」
お互い強固な意思を持った瞳がぶつかり合い、私は宗矩さんの猛禽類の瞳に押し負けた。
「……その、カフェに行く前、接吻、していたでしょ? だから、宗矩さんの煙草の匂いが苦くて、で、甘いものでリセットしたくなって……」
年甲斐もなく、顔が赤くなるのを感じる。もう若くないのになんでうぶな反応をしてしまうのか、未だにわからない。
「そうか」
聞いて満足したのか、宗矩さんはカンカン帽を脱ぐと、洗面所へ向かった。熱いなぁ、なんて思いながら私もアクセサリーを取って洗面所で手洗いうがいをする。
「立香」
「なに?」
「抱き締めても良いか?」
「いいよ」
両腕を広げるとぎゅ、と宣言通りハグしてきた。心なしか、厚い胸板から聞こえる心臓の音のテンポが早い。
「もう少し、このままでも良いか」
「いいよ」
どうしてハグしたくなったかは分からないけれど、応えない理由は無いからいいか。
10年後の柳ぐだ♀。気づくモブ店員と、ホテル後にカフェに寄る二人が書きたかったんじゃあ……
対面座位だけでこんなに広がる幸せよ…
でも正常位になってからは「少し無理をさせたな」と優しく甘いドロドロチッエするやぎゅさんとかかかか
やぎゅさんに付かれて動けなくなったぐだちゃんを「ほら、動かぬか」と手で腰を持ち上げて無理矢理動かして追い討ちをかけるおにちくなやぎゅさんとかかかか
回数を重ねて辿々しさが段々なくなっていっても、ぐだちゃんの様子に興奮することは変わらないやぎゅさんとかかか
たまたま良い感じになって、声を漏らすやぎゅさんに喜ぶぐだちゃんとかかか
ちゃんと気持ちよくなれてるかな、と心配になるぐだちゃんを時折思い出したかのように突いて楽しんでいるように見えて、実は辿々しいぐだちゃんの様子に密かに興奮しているやぎゅさんとかかかか
誘い攻めなやぎゅさんなのです……この後ぐだちゃんは沢山カプカプされるのです……
宗矩さんと付き合うようになってから、気づいたことが幾つかある。例えば、気づいているのにわざと気づかないフリをすること。こっちが傷だらけになるのを覚悟で近づかなくては答えてくれないし、最近では耳は遠くないのに、聞こえないフリをしたり、物忘れなんてしていないのに自分に都合の悪い記憶だけ忘れたと言ってくるのだから厄介だ。
「キスマークなら100歩譲って怒らないけれど、流石に首筋に幾つも噛み跡があると怒るよ?!」
首に幾つも付いた噛み跡は絆創膏を貼ったり、ストールを巻いたりしてもギリギリ見えてしまう。これでは、外にも出られないではないか。
「はて、いつ付けたものか。……本当に私であるか」
身に覚えがありません、と宗矩さんは白けた顔で先に柳生カレーを頬張る。
「私が噛まれるのを許す人は宗矩さんだけなので、間違いありません!」
ごくり、と喉仏が動く。その動きは何故かとても珍美に見えて、喉を噛んでみたくなる。
「……あ」
「噛みたくなったか」
首筋を見せるように顔を反らすと、微笑んだ。
「私の体に痕を残しても良いのだぞ?」
熱に浮かされたように立ち上がると、私は宗矩さんに近づいた。
10年後の柳ぐだ♀。結局お昼までしちゃった2人の日常。
朝から良い柳ぐだ♀を摂取できて幸せ…
読むの、止めておく?
いや、ちゃんと最後まで読む
読み終わった後、お互い買って読んだ本や漫画を交換して読んでそう…
振る舞った料理も、ぐだちゃんに美味しいよ!と誉められてどこか嬉しげな班長…
紅閻魔先生直伝の料理で段々と上手くなっていくやぎゅさんに負けじと頑張るぐだちゃん……
これは北海道、で、これは熊本の牛乳を使ったかふぇおれだ
んー、よくわからない…
柳ぐだ♀の沼は思ったより深かったことに気づいた時には遅かった。まったりゆったり呟いています。