外を子供らが駆けていく声で目を覚ます。お茶の時間までうとうとしよっか、との妻の誘いに乗って座布団を枕に昼寝をしていたが、いささかまだ寝足りぬ感があった。
「んんー……?」
やはり同じように目を覚ましたのだろう、胸元で寝ていた妻もうっすら目を開けてもぞもぞと抱きついてくる。甘え擦り寄られるまま頭から背を撫でると、たまらないというように身をよじった。
「……んー……」
ちろり、と首元が濡れたものでくすぐられる。そのままちゅ、と小さな音を立てて、何度も口付けられた。誘われているのか寝ぼけているのか判然としないが、
「……ゆっくりするか」
耳元で囁きその尻をやんわりと掴むと、くすくすと笑い声が返ってくる。嫌がられてはいないらしい。
「いーよー……?」
ゆっくりね、とまだ夢見心地な口調で了承の意を伝えてきた妻から触れるだけの口付けを得て、こちらもふわりふわりと良い心地になる。こういった言葉の外にある何かが確かに伝わることにまた胸を満たされ、ゆるく背中を撫でるまま耳元を唇で食む。吐息とも嬌声ともつかない声を上げた妻の顔を見ると、うっとりと微笑んでいた。
#柳ぐだ