落穂ナム
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仕事始め、いつも通り、ご飯とトレーニングと座学と。そもそも年末年始でこんなに盛り上がるのは東アジアぐらいなもの、とも聞いたことがある。気分も新たに、と言っても、あまりピンときていない人たちもけっこういたみたいだった。
「でもまあ唯一無二のマスターだからね!習慣を合わせられるときは合わせたほうが楽だと思うし」
そう言って、ダヴィンチちゃんと該当地域のサーヴァントのみんなが取り仕切ってくれたのだった。
「次は七草粥かなー」
今日もマイルームまで但馬に送ってもらいつつ、カルデアキッチンのお粥に想いを馳せる。
「確かにそろそろ腹を休めたい感はあるな」
皆腕を振るうて下さるのはよいがなかなかに堪える、と苦笑した但馬がちゃんと部屋の中にまでついてきてくれた。
「今日はいいの?」
昨日のあれこれがあったから、ちょっとお伺いを立ててみると、
「正月のめでたい喧騒も落ち着きうまく年明けの仕事も滑り出した故」
笑んだ但馬の顔から滲み出る色気にぞくりとする。
「少しばかり主を独り占めしても許されようよ」
本当にこの人は。敵わないなあと思いながら、
「じゃあ姫始め」
とその腕に飛び込むのだった。

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「こっちに一如して」などと言っていたらドメインが取れることに気づいてしまったので作ったインスタンス