落穂ナム
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唇を重ねてから手を重ねる。但馬の大きい手が私の手を押しつけるように捉えていた。
「声を聞かせてくださって構わぬのだが」
そんなことを言う。
「……聞こえちゃうでしょ……!」
身体を撫でられて呻くように小さく喘ぐ私とは正反対の余裕だった。
「私以外には聞かせる気がないということでよろしいか」
思っているのとは違うまた斜め上な方向で喜ばせてしまったらしく、但馬がにっこりと笑っている。

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ichinyo.site/但馬守に斬られたい人たち

「こっちに一如して」などと言っていたらドメインが取れることに気づいてしまったので作ったインスタンス