落穂ナム
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朝チュン。ぐだちが目を覚ますと当然のように横のやぎゅさんに見つめられていて、「……オハヨウゴザイマス」気恥ずかしくて顔を隠したくて、肩に顔を押し付ける。返ってきた「おはよう」は近く、触れる喉元が声で震えて、夢じゃないんだ、と思う。「もう少し寝るか?」問いかけにふるふると首を横に振るものの、まだ顔を合わせられそうにない。「爆発しそう」「……うん?」「一晩で色々起こりすぎて爆発しそう、です」くつくつと揺れる胸も、髪を撫でる手も本物で、うわあああと思っているうちに、やぎゅさんの動きが止まる。あれ、と思ううちに規則正しい呼気が聞こえてきて、あっ、これ寝ちゃったんだ、と気づく。起こさないようにそうっと身をよじあげて寝顔を眺め、また悶えたくなるけれどぐっとこらえた。昨日告げられた言葉を思い返して、胸が熱くなる。髪の上から広くなった額に口付けると、もぞもぞと腕枕状態に持ち込まれ、「もう少しだけ、このまま寝たい」薄く目を開けたやぎゅさんに乞われるまま、大人しく腕の中に収まるぐだち。「年寄りに夜更かしは堪える」「じゃあ次は……」と言いかけて、次って何!と一人赤面するぐだちとすやるやぎゅさん文字数

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ichinyo.site/但馬守に斬られたい人たち

「こっちに一如して」などと言っていたらドメインが取れることに気づいてしまったので作ったインスタンス